●☆★‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
       ★○  まんざだより  ○★     2006/3/25 第12号
   ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
     標高1,800m、星に一番近い温泉宿からのお便りです。
‥…━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.manza.co.jp*★☆●


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆★ 今日の一枚 ★☆

早朝の万座ハイウェー、万山望より

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


日頃は大変にお世話になっております。万座温泉ホテルでございます。

『まんざだより』第11号をお届けいたします。館内のニュースや宿泊プランのご案内はもちろんの事、温泉、健康にまつわるお話、お立ち寄りの観光スポットや花、自然情報を担当・木村がお届けいたします。


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

■ まもなく志賀草津高原ルートが開通します!

  --------------------------------------------------------------

冬期閉鎖中だった志賀草津高原ルート(R292)が、いよいよ4月20日午前10時に開通いたします。昨年は大雪だったため、雪壁の高さは最高8mもありました。今年も3月に入ってまとまった降雪がありましたので積雪は十分。昨年同様の雪のトンネルが5月上旬まではお楽しみいただけることでしょう。信州中野IC経由でお越しのお客様にとっては万座がぐんと近くなります。

志賀草津高原ルート開通日の様子(2005年)≫

なお、もう一つの道、上信スカイライン(県道牧干俣線)の開通は5月10日(水)になっております。


  --------------------------------------------------------------

■ 桜情報!

  --------------------------------------------------------------

いよいよ桜の時期ですね。満開になるやいなやさっと散る桜の花は潔く、日本人はこの「潔さ」を美徳としてきました。また、武士達は己の生き様をそこに投影したと言います。桜は古来武士道の象徴として、近代では国花として人々に親しまれてきました。

3月15日気象庁発表の〔さくらの開花予想〕では、関東・甲信越はいずれも平年よりも数日早いと予想しています。この開花予想日は、ソメイヨシノを基準にしています。

≪気象庁 さくらの開花予想(第3回・3月15日)(本州、四国、九州)≫
http://www.jma.go.jp/jma/press/0603/15a/sakura2006_3.html

桜の花言葉は
「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」
(シダレザクラ)「優美」
 だそうです。

さくらの語源については、いくつかの説があります。

 1.此花之咲耶姫(このはなさくやひめ)の「さくや」が転じてサクラになった
 2.「先むらがる」がなまった
 3.万木の中で優れて美しいゆえに、開光映(さきはや)といわれ、転じてサクラ  となった
 4.咲麗(さきうら)を約したもの
 5.美しく光り輝く意味の灼爍(しゃくしゃく)の別音Sakraによる
 6.樹皮が横に裂けるから
 7.サは田神であり、クラは神の憑(よ)りつ神座、座(くら)する場所のこと
 8.“ははか”から“さくら”に転訛した
 (※深津正・小林義雄著「木の名の由来」〔東京書籍〕より)

皆様は、どの説を支持していらっしゃいますでしょうか?
今年の桜情報は、以下をチェック!

≪群馬県の桜情報(群馬県観光協会ホームページ)≫
http://www.wind.ne.jp/g-kanko/sakura.htm

≪長野県の桜情報(さわやか信州旅ネットホームページ)≫
http://www.nagano-tabi.net/hana_yuki/list.asp?hana_yuki_ID=11

≪桜情報:YOMIURI ONLINE(読売新聞)≫
http://www.yomiuri.co.jp/weather/sakura/

≪さくら情報 - ウェザーニュース≫
http://weathernews.jp/sakura2006/


万座は亜高山帯のためソメイヨシノなど育つはずもありませんが、5月中旬、万座ハイウェーを上って行くと嬬恋牧場を過ぎて1キロほど進んだ所に、左側に数本のオオヤマザクラがあるのをお気づきになられましたでしょうか。桜などとっくに終わった頃に紅色の濃い花を咲かせていますので、中には思い出した方もいらっしゃると思います。あのオオヤマザクラ付近には人知れず、『万座高原神社』が存在します。そのいわれはおろか、どんな人が参拝しているのかも解りませんが、その参道は人の手によって草刈りがなされているようです。

かつてこの付近には1,300名以上の住民がいた吾妻鉱山がありました(1908年発見、1914年より採掘、1971年閉山)。この万座高原神社の神様は、今や街が消滅したこの鉱山跡地で一体何を護っているのでしょうか。

オオヤマザクラは無言のまま今春も見事に花を咲かせて、来臨した神は「そんなもん知るか」とか言い放って、浅間山でも眺めながら一杯ひっかけるのでしょう。

万座高原神社とオオヤマザクラ


  --------------------------------------------------------------

■ 4月の花めぐりコース(マイカーのお客様へ)

  --------------------------------------------------------------

◎王城山(おうじょうさん)〜吾妻渓谷・花めぐりコース

JR長野原駅を東京方面に1キロほど進んで左折し、王城山を目指します。1キロほど走った所にある王城山神社には目通り4.64mの杉巨木があり、小規模ながらも鎮座の森に相応しいあつらえ。その上部裏側に回り込むと、カタクリの群生地があります。杉林の林床でアズマイチゲと競演しています。そのあとは国道を目指し、吾妻渓谷のミツバツツジをご覧ください。吾妻川のコバルトブルー
の色に映え、ここではムラサキツツジと呼ばれています。

王城山・吾妻渓谷花めぐりコース(2005年4月17日の様子)≫


草津町、ザゼンソウ公園が見頃です

広域で見た万座周辺の花は、春のザゼンソウから始まり秋のナギナタコウジュで終わります。ザゼンソウは花の姿を座禅を組んだ達磨大師に見立ててそう呼ばれていて、ミズバショウと同じサトイモ科のグループです。ザゼンソウの花の方が早く見られるのは、こちらの方が低標高に分布していて雪解けが早いためでしょう。中には雪解けを待たずして顔を出すものもいます。

場所は、万座ハイウェーを降りて突きあたりのT字路(59号線)を左に曲がり、草津町へと向かいます。5分程走ると草津町に入りますが、入って500mほどの所にある「草津CC」の看板を右折します。その後600m先を左折し、200mで到着です。

草津町・ザゼンソウ公園≫(こちらは画像5点)


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 人気の直行バス付宿泊プラン

  --------------------------------------------------------------

宿泊とバス往復代金がセットになったプランです。乗車場所は東京、さいたま、池袋、新宿の4箇所になっております。東京・JR上野駅より特急列車・バスを利用された場合、交通費だけで往復約12,600かかります。door to doorで九種のお風呂に直行便。しかも超格安のお得なプランです。

1)東京駅鍛冶橋駐車場・さいたま新都心コース

往路 東京駅鍛冶橋駐車場8:30発 --- さいたま新都心9:30頃発 --- 万座温泉13:00頃着

帰路 万座温泉15:00発 --- さいたま新都心19:00頃着 --- 東京駅鍛冶橋駐車場20:00頃着

2)池袋・新宿コース

往路 池袋西口公園前8:20発 --- 新宿都庁駐車場8:50頃発 --- 万座温泉13:00頃着

帰路 万座温泉14:30発 --- 新宿都庁駐車場19:00頃着 --- 池袋西口公園20:00頃着

▽▼直行バス付宿泊プラン(〜3月)▼▽

▽▼直行バス&リフト券付宿泊プラン(〜3月)▼▽

▽▼直行バス付宿泊プラン(4月)▼▽

▽▼直行バス付宿泊プラン(5月〜12月)▼▽


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★ “一之瀬 翔” 現る! ★☆

  --------------------------------------------------------------

*** 一之瀬翔ごあいさつ ***

はじめまして、こんにちは。一之瀬翔と申します。今年1月27日より万座温泉ホテルのフロント係として勤務しております。

当館名物のフロアーショーは、当ホテルのオーナーであるプロ歌手“泉堅”がメインとなり4,000回以上公演しており、大変好評をいただいておりますが、本人不在の日はマスター市村(総支配人)によるサックス演奏や、万座の四季のスライド上映などで、お客様に喜んでいただいております。

そこで、私も、お客様に感謝の気持ちを込めて、歌とトークでこのフロアーショーを盛り上げようと、出演させていただくこととなりました。今日現在までで8回のショーを担当させていただきました。このショーは、私の10年間におよぶフランス滞在での話や、帰国後、海外添乗員としての20年余りの体験談や失敗談をおもしろおかしく語ったり、シャンソンや演歌(懐メロ)、リクエスト曲などおりまぜて唄わせていただいております。

私のフロアーショーでは、お客様に参加していただく、お客様主体のショーをテーマにしております。また、“一之瀬翔のカラオケワンポイントレッスン”や、“カラオケ体操”を取り入れ、皆様に楽しいひと時を過ごしていただき、万座の湯でお肌ピカピカツルツル、フロアーショーで唄って笑って健康になってお帰りいただく。そんな楽しい思い出パッケージをお土産にしていただけたら幸いでございます。

一之瀬翔のフロアーショー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

△▲ 森林ウォーキングのすすめ 〜スノーシューで森に入る〜 ▲△

  --------------------------------------------------------------

近年、森林浴が新たな形で見直されてきています。森に入ると小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、風や樹形のゆらぎ、清浄な空気がとても心地が良いものです。また、生物多様性あふれる生態系豊かな森からは、さまざまな生き物たちと人間のつながりを感じ、森は私たち日本人の文化や情操の根源であるということが解ります。

そして、「フィトンチッド」という言葉も、ずいぶん一般的になってきました。

森に入ると植物、主に樹の香りに包まれます。この香りの正体こそ樹木が自分で作りだして発散する揮発性物質、「フィトンチッド」で、その主な成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物です。この揮散している状態のテルペン類を人間が浴びるということが、森林浴において必須条件です。木の匂いのする場所では精神が休まり自律神経が安定し、肝機能の改善や快適な睡眠をもたらすことが知られています。

さらに、森林療法という言葉も使われるようになってきました。これらの効果や森林環境、森の恵みなどを利用して五感を刺激し、健康を増進するセラピーが進みつつあります。最近では検査・解析手法の発達により例えばこんな研究成果が報告されています。

1.ストレスホルモンが減少
 ・唾液中のコルチゾールというストレスホルモンが減少

2.生理的にリラックス
 ・脳の前頭前野の活動が沈静化(生理的にリラックス)
 ・交感神経活動が抑制(緊張状態の減少)
 ・拡張期血圧の低下

3.ナチュラルキラー細胞が活性化
 ・免疫を担っているリンパ球の一種、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化(※降矢英成著「森林療法ハンドブック」〔東京堂出版〕より)

このように森林浴がウォーキングによる健康維持だけではなく、科学的に身体へ良い効果をもたらすことが立証されてきています。万座の亜高山帯針葉樹林の森には、フィトンチッド豊富なシラビソ、トウヒ、ウラジロモミなどがふんだんにあり、温泉の効果と相まって病後の回復に影響しているのではないでしょうか。

さて当館では、5月〜11月のグリーン期に早朝散歩として毎朝6時から1時間、ホテル周辺のウォーキング&インタープリテーションを行なっておりますが、冬でも同様の森林浴効果のあるものをネイチャー木村がコース検討中です。現時点での、お薦め万座スノーシュートレッキングコースをいくつかご紹介致します。但し今回の紹介コースは全て健脚向きな上、万座は硫化水素ガスが発生しておりますので、行かれる際は特定のガイド同行に限ります。

万座針葉樹林満喫コース(3時間30分)≫

弦ヶ池 --- ジャンボカラマツ(日本最大?目周412cm以上) --- 弁天池 ---白根沢天然カラマツ大径樹林 --- シラビソの森 --- 弦ヶ池

白根山地蔵峠コース(4時間30分、朝日山スキー場営業終了後)≫

県道466号線冬期閉鎖地点 --- 県道466・国道292 --- 湯釜 --- 地蔵峠 ---国道292 --- 朝日山ゲレンデ --- 万座針葉樹林内 --- キタゴヨウの巨木(群馬県一目周505cm)

万座巨木めぐりコース(熊池湖沼群探勝コース・4時間30分)≫

万座ハイウェー --- 旧ゲレンデ --- ウラジロモミ巨木 --- 旧熊池 --- ミズナラ巨木 --- 狛犬の樹 --- 万座ハイウェー


  --------------------------------------------------------------

■ 松島榮治シリーズ『嬬恋の自然と文化』

  --------------------------------------------------------------

嬬恋村郷土資料館館長、松島榮治先生が退職されます。先生は群馬県文化財保護審議会会長、群馬県埋没文化財調査事業団理事、そして鎌原村発掘調査等、考古学の分野ではあまりにも有名な方です。嬬恋村郷土資料館館長には平成5年より就任され、今日まで多くの方々を指導してこられました。先生は当万座温泉ホテルでも、『教養講座』と称する講演を計3回行なってくださいました。

先生は村の広報誌「広報つまごい」に、1996年7月号から2005年4月号までの間、「シリーズ嬬恋村の自然と文化」と題した執筆連載(全106項)を寄稿していらっしゃいました。科学的・物理的な立証を信条とし、徹底的な調査に基づく内容のものでした。

これを、地元の自然案内人の会『嬬恋村インタープリター会』では、「シリーズ嬬恋村の自然と文化」としてホームページで紹介しています。今まで万座に来られる際に何気なーく見ていた嬬恋村の風景が、少し違って見えることと思われます。ぜひご活用ください。

シリーズ嬬恋村の自然と文化嬬恋村インタープリター会HPより)≫


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

★☆・∴・・・ご宿泊・ご入浴プラン一覧・・・∴・☆★


▽▼直行バス付宿泊プラン(〜3月)▼▽

▽▼直行バス&リフト券付宿泊プラン(〜3月)▼▽

▽▼直行バス付宿泊プラン(4月)▼▽

▽▼直行バス付宿泊プラン(5月〜12月)▼▽

▽▼得々スキー・スノボー&温泉プラン(〜3月)▼▽

▽▼素泊まり2,006円プラン(〜3月)▼▽

▽▼湯治プラン▼▽

▽▼温泉三昧○得プラン▼▽

▽▼冬期宿泊料金表▼▽

▽▼夏期宿泊料金表▼▽

▽▼雲の上のご昼食・ご入浴プラン▼▽


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

≪最終走者 ---少年M氏の夏の日--- ≫

今号の最後は、半世紀前の思い出の写真を投稿してくださった、名古屋市在住の(かつての)少年M様の画像でお別れいたします。

・1枚目
かつての当館の正面玄関です。ゆけむり荘50番台出口付近にある「乱麻の滝」の万座川隔てた向かい付近にありました。

・2枚目
長野電鉄が荒れ放題だった須坂−万座線を改修して昭和27年8月17日、万座温泉に初めてバスを乗り入れました。当時唯一の万座へのルートでしたから、須坂駅には長い行列ができ、1日20台の臨時バスが出るほど賑わったようです。

・3枚目
現在の松屋ホテル玄関前付近です。左側に湯の花旅館が見えています。正面の山は朝日山。ゲレンデが見えています。

・4枚目
現在の万座高原ロッジ下の万座川隔てて向こう側では、岩盤浴が盛んに行われていました(現在は立入禁止です)。

・5枚目
少年の愛くるしい姿が印象的なこの写真は右上に万座観光ホテル(現在の万座プリンスホテル)が写ってます。竣工中に見えますが、すると昭和35年頃でしょうか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○◎● 最後の五枚 ●◎○

少年M氏の夏の日

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行日 2006年3月25日
発行元 万座温泉ホテル
担当者 木村道紘
〒377-1528 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401

このマガジンに関するご意見・ご感想は
info@manza.co.jp

過去のまんざだより

※皆様の温泉や健康にまつわるお話や万座道中の自然、花、紅葉や観光情報の投稿を受付しております。担当木村までどしどしメールくださいませ。

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   Copyright (c) 2006 Manzaonsen Hotel All rights reserved.